セーフティローダーvsセルフローダー|違いと選び方を徹底比較

こっちがセーフティローダーで…こっちはセルフローダー…ん?こっちがセルフローダーか?
中堅ドライバーくん、えらく悩んでいるようじゃな?どうしたんじゃ?
近頃、お客さんからの要望で大型車両の運搬が増えてまして…それで社長に相談したら…

中堅ネコくん、良さそうな車両運搬車を見繕っておいてくれ。
…それで今、セーフティローダーとセルフローダーの導入を検討中というわけです。
でも、イマイチ違いがわからなくて…名前も姿形も似てませんか?
そうじゃなぁ。
セーフティローダーにもセルフローダーにもそれぞれの特徴や、メリット・デメリットがあるんじゃ。
どちらが会社のニーズに合っているのか詳しくみてみようか。
今回のコラムでは、セーフティローダーとセルフローダーという2種類の車両運搬車について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較します!
セーフティローダーとセルフローダー、どちらの車両運搬車があなたの仕事に適しているのか、この記事を読むことでみえてきます。ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
セーフティローダーとは

参照:ビートラック
こちらは、セーフティローダー
セーフティローダーの荷台は下の写真のように、後方にスライドして傾斜を作り、そこに車両を積み込みます。

参照:ビートラック
緩やかな傾斜で「安全に」積み下ろしができるという点から、セーフティーローダーと名付けられたんじゃ。
セーフティローダーが得意なこと
【安全な積み下ろし】
セーフティローダーは荷台自体が後方に下がって傾斜をつくるので、緩やかなスロープになります。
傾斜が緩やかだと、積載する車両が横転してしまうリスクが軽減します。
【幅広い車種を積載できる】
傾斜角度が緩やかなため、車高の低い車両や、車高が高くバランスが崩れやすい車両でも安全に積み込むことができます。
セーフティローダーが苦手なこと

【狭い場所は苦手】
セーフティローダーは、荷台が後方にスライドしてスロープを作ります。
その分車両の後方にスペースが必要になるので狭い場所での作業は苦手です。
セルフローダーとは

こちらはセルフローダー
セルフローダーには、荷台とキャビンの間にユニックのアウトリガーの約2倍の長さがある太いジャッキが装備されています。
このジャッキで、車両の前方を腕立て伏せのように持ち上げ、荷台を傾けることで車両を積み込むんじゃ。

おぉー!確かに!まるで腕立てをしているようだ!
「セルフローダー」という名称はトラックの架装メーカー「タダノ」の「セルフローダ」という製品名からきています。

参照:タダノセルフローダ
正式には「ハイジャッキセルフ」と呼ばれる車両に分類されるんじゃ。
セルフローダーには、荷台後方と地面の間を繋ぐ「あゆみ板(道板)」という足場が必要になります。
あゆみ板を装着することで、荷台から地面がスロープ状になり、車両をスムーズに積み込みできます。
自動的に下がる「自動歩み板」を装備した車両もあり、リモコンを使って操作できます。
セルフローダーが得意なこと
【狭い場所での作業】
車体自体が傾くので後方のスペースをあまり必要としません。
資材がたくさん積まれている狭い現場でも比較的省スペースで車両を積み下ろしすることができます。
セルフローダーが苦手なこと

セルフローダーは、キャブの後ろのアウトリガーからジャッキを伸ばすので、荷台の傾斜角度が大きくなります。
雨天の積み込み時に滑ったり、バランスを崩して横転したりといったリスクに気をつけなければなりません。
そうならないためには、熟練した運転技術と慎重な作業が必要です。
セーフティローダーとセルフローダーどちらを選ぶ?
名前も用途も似ていて、間違われやすいセーフティローダーとセルフローダー。
パッと見ただけでは、セルフローダーなのかセーフティーローダーなのか見分けがつかないなぁ。

セーフティローダーとセルフローダーの1番の違いは、車両を積載する荷台が
「荷台が後方に下がり、スロープ状に傾く」
「車両の前方部分を持ち上げて、車両全体が傾く」
という違いです。
重視するポイントは?

セーフティローダーかセルフローダーかを選ぶ場合、職種や用途によって重視するポイントが違ってくるはずじゃ。
例えば、狭い工事現場や、絶対に傷をつけられない新車の輸送にはどちらの車両が良いんだろう?
実際に、どんな現場でどちらの車両が使われているのか見てみましょう。
セーフティローダー実用例
セーフティローダーはその名のとおり安全に車両を運ぶことに特化した車両じゃ。
実際にはこんなときに使われているぞ。

【新車や中古車の輸送】
自動車販売店やディーラーでは、新車や中古車をお客様の家まで届ける際にセーフティローダーが使用されます。
セーフティローダーの緩やかなスロープにより、車両をスムーズに積み降ろしできます。
セーフティローダーの中には、荷台が地面まで降りてフラットになる仕様のものもあります。

参照:ビートラック
フラットな荷台を使えば、車高の低いスポーツカーや高級車もバンパーを傷つけずに運搬可能じゃ。
【故障車や事故車の搬送】
ロードサービス業者は、故障車や事故車を整備工場や指定の場所に搬送するために、セーフティローダーを利用します。
事故や故障で動かなくなってしまった車両も、セーフティローダーがあれば、簡単に積み込みできます。
【特殊車両や機材の運搬】
レースカーやカスタムカーなどの特殊な車両を、セーフティーローダーは安全に輸送します。
特別繊細なカスタムカーやレースカーを安全に会場へ運ぶためには、セーフティローダーが適しているってわけか。
セルフローダー実用例

【建設現場や土木工事での使用】
建設や土木工事の現場では、バックホーやブルドーザーなどの重機を運搬する機会が頻繁にあります。
セルフローダーがあれば、これらの中型・大型重機を効率的に現場へ搬送でき、他の車両を用意する必要がありません。
通常の大型トラックに重機を積み込むには、クレーンや車両用のフォークリフトが必要になるってことか。
建設現場では、主に中型や大型のセルフローダーが活躍しているようじゃ。
セルフローダーは、広い現場はもちろん、建物や資材に囲まれた場所での積み下ろしも得意です。
【林業や農業での使用】
セルフローダーは、森林伐採現場や農業の大型機材を移動させるためにも利用されます。
たとえば、チェーンソーを備えた伐採機や大型トラクターといった重機の運搬が必要な林業では、セルフローダーの積載力と不安定な地形への適応力が強みです。
木々が生い茂る、狭い林の中でも積み下ろしできるのがセルフローダーのすごいところじゃ。
また、農業では、時期に合わせた重機の移動や、倉庫から農場への移動が多く発生するため、セルフローダーが活躍します。
セーフティローダー・セルフローダーの運転に必要な免許は?

セーフティローダーとセルフローダーの運転に必要な免許は、車両のサイズや積載量によって異なります。
免許の種類 | 車両重量 | 最大積載量 |
普通免許 | 5t未満 | 3t未満 |
中型(8t)限定免許 (H19年6月2日以前に 取得した普通免許) | 8t未満 | 5t未満 |
中型免許 | 5〜11t | 3t〜6.5t |
大型免許 | 11t以上 | 6.5t以上 |
《クレーン付きセルフローダーの場合》
車両の積み下ろしにクレーンを使用するときには、運転免許だけではなくクレーンの操作に必要な資格(クレーン運転士免許など)が必要になります。
《ウインチ(巻上げ機)を使う場合》
事故車など自分で走ることができない車両を運搬する際、巻上げ機(ウインチ)という装備を使って、ワイヤーロープを使い車両を荷台まで引き上げて乗せます。
巻上げ機を操作するためには、専門の講習を修了する必要があるんじゃ。
最適な一台で車両運搬を効率化
ところでキャリアカーと呼ばれる車両は、セーフティローダーやセルフローダーとどう違うんでしょう?
「キャリアカー」は車両運搬車の総称なんじゃ。
ローダーは車両1台を運ぶタイプで、キャリアカーの仲間というわけじゃ。
たくさんの車を一度に運びたい場合は、単車タイプや、トレーラータイプを選ぶと良いぞ。
わが社が車両を運ぶ場合は、1台ずつが多いからローダータイプ。
そして、事故車や車検切れの動かない車を輸送する可能性も低い。
新車や特殊な車両を運ぶケースが多いわが社に必要なのはセーフティローダーだ!!キラーン
中堅ドライバーくん、必要な車両が見えてきたようで良かったよ。
はい、運輸したい車両や、現場の環境をひとつずつ照らし合わせた結果、解決しそうです!
今回のコラムでは、セーフティローダーとセルフローダーの特徴、メリットデメリットについて詳しくみていきました。
それぞれの車両の特徴を理解して、安全で効率良い車両を見つけましょう。
▶▶[Bee Truck]
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