消えゆく正月飾り…。あなたは車に飾る?飾らない?
もーいーくつ寝ーるとー♪
お正月ぅぅ〜♩
あれ?ベテランねこさん、何してるんですか?
おぉ!新人ネコくん、もうすぐ正月だからな。
トラックにも正月飾りをして新しい年を迎える準備じゃよ。
えっ!トラックに正月飾りですか?
そうか…新人ネコくんは車の正月飾りを知らないのか。
家の玄関に飾られているのは見たことありますが…
新人ネコさんが驚いている、車やトラックにつける正月飾り。みなさんは見たことがありますか?
ひと昔前、年末年始には華やかな「しめ飾り」を付けて走る車やトラックの姿をよく目にしましたが、近年はそのような車を見つける方が難しいかもしれません。
なぜ、人々は車に正月飾りをつけなくなったのでしょう?今回のコラムでは、消えゆく正月飾りの由来とその現状についてみていきます。
目次
車の正月飾りって?
一般的に正月飾りには、鏡餅や門松、しめ縄などの飾りがあります。
ぼくの実家の玄関は、この時期になると門松が飾られています!
あと、床の間に鏡餅!
そうじゃな。それぞれ正月飾りには意味があって…
【門松】
年神様が迷わずに降りてこられるよう目印として飾る
【鏡餅】
幸福と財産が重なり縁起がよい。円満に歳を重ねるという意味も込められている
【しめ飾り】
災いや不浄なものが家の中に入り込むのを防ぎ、年神様をお迎えするのにふさわしい場所であると示すために飾る
このようにさまざまな意味があるんじゃ。
車に正月飾りをつける風習は
1965年頃〜1975年頃に流行しました。
当時は多くの人が車のフロントグリルに華やかなしめ飾りを飾って正月を待ちました。
その頃は、車やトラック、そして消防車などの公用車、鉄道にまで正月飾りをしていたんじゃよ。
へーぇ!そんな文化があったんですね!
このまま消えてしまうのか?車の正月飾りの現状
現在の日本では、玄関飾りや鏡餅などの正月飾りの文化自体が衰退しつつあります。
確かに、ぼくも実家を出てから正月飾りとは縁遠くなりました。
そうじゃなぁ…玄関先の門松や門の上のしめ飾りもめっきり見なくなったなぁ。
昔はこの時期になると、どこのお店にも売り場が出されてズラーッと飾りが並んだものじゃ。
車用のしめ飾りはどこに行ったら買えるんですか?
カー用品売り場かな?
カー用品のお店より、行事物はホームセンターで取り扱っている場合が多いようです。100円均一でも小さめのしめ飾りは売っています。
車に正月飾りをつけなくなったのはなぜ?
華やかで、新年を迎えるのにふさわしい感じがするのにどうして飾る人が減ってしまったのでしょう?
そうじゃなぁ…わしは良い文化だと思うんじゃが…。
ここからは、私が解説しますね!
あっ、解説さん!
よろしくお願いします。
1. ライフスタイルの変化
昔は年末年始の間ほとんどのお店が閉まっており、誰もが自宅や実家でゆっくりとお正月を迎える準備をしたものです。
しかし、最近では多くの店舗が歳末セールから新春初売りと、にぎやかに開店しています。
年末年始も仕事やレジャーで忙しくなった現代人には、お正月に向けて飾りつけて…という文化が馴染まなくなってきているのかもしれません。
2.車の形状の変化
おぉー!わしらの青春時代の車じゃ!
このような形がトレンドの1970年代はフロントグリルに華やかなしめ飾りをつけるのが主流でした。
そして時代の流れとともに流行も移り変わり、フロントグリル自体がない車や、正月飾りが似合わないデザインの形が増えていることも理由のひとつになるでしょう。
3. トレンドの変化
現代の若者の多くが、派手さやゴージャスというより、シンプルで洗練されたデザインを好む傾向にあります。
正月飾りというと、金銀に鶴、亀、松竹梅と華やかですよね。
一時とはいえ、お気に入りの愛車のイメージがちょっと違う方向に変わってしまうのは抵抗がある方もいるかもしれません。
そんなもんかのぅ…
しょぼん
4. 経済的要因
物価の上昇により正月飾り自体の価格も上がっています。
車用のしめ飾りは小さいと言っても1000円弱〜3000円といくらかお金はかかります。
そのお金でちょっとおいしいご馳走でも…
新人くんと同じで特に若い世代は、生活費や娯楽費を優先する傾向にあるようです。
5.処分の問題
そもそもぼくが1番気になるのがここです!
使い終わった飾りはどうしたらいいんでしょう?
ゴミ箱にポイはちょっと…心苦しい気も…
お正月飾りを飾るのは「松の内」までとされますが地域によって時期は異なり、関東は1月7日まで、関西では1月15日までに外すのが一般的です。
飾り終わったしめ飾りについて新人くんと同じ疑問を抱えている方も少なくないはずです。
一般的には、小正月に行われる火祭り行事に持って行き、燃やしてもらうのがいいですよ!
1月14日〜16日の間は小正月と呼ばれ、各地域の広場や神社にお正月の間飾っていた松飾りやしめ飾り・書初めなどを持ち寄り、お焚き上げ(燃やす)をします。
地域によって、お焚き上げ・どんど焼き・三九郎・左義長・道祖神祭などいろいろな呼び名があるようです。
ぼく、お焚き上げって初めて聞きました!
地域や住んでいる場所によって、お焚き上げを行うことが難しい場合があります。
また、近年では新人ネコさんのように「お焚き上げ」という行事自体を知らない方も増えてきています。
家の近くにお焚き上げをする風習や、飾りを引き受けてもらえる神社がない場合は、
お塩やお酒でお清めをしてから、半紙(なければ新聞紙)等に包んで燃えるゴミに出しましょう。
車の正月飾り 4つの注意点
正月飾りを車につけるときにはいくつか注意点があるんじゃ。
これに気をつけないと、せっかく厄除けの為につけた飾りが、災難を引き起こしかねません。
なんだか怖いこと言いますね…
ポイントさえ押さえておけば大丈夫ですよ!それでは4つのポイントを説明します。
飾り始める時期に注意!
お正月飾りって、一体いつ頃飾り始めるのでしょう?
現在の日本では、クリスマスが過ぎた26日頃から飾り始める傾向があります。
年末の中でも28日は末広がりの「8の日」、30日は数字としてキリが良いので、その日に正月飾りを飾る家庭も多いようです。
そして飾り始めるのを避けた方がいい日もあるんじゃ。
29日は「苦」を連さ想せる数字として、31日は一夜飾(正月まで1日しかない時期に飾る行為)となり縁起が悪いとして避けられています。
正月飾りをつける場所に注意!
- フロントガラス
- 運転席、助手席ガラス
道路運送車両の保安基準では、車検シールなど許可されたもの以外をフロントガラスや運転席、助手席の窓に貼ることは禁止されています。
運転の妨げになる場所は避け、フロントグリルや後部ガラスに貼り付けましょう。
愛車に傷がつかないよう注意!
正月飾りの材料には針金や、硬い素材が使われています。
車に取り付ける際には十分に気をつけて取りつけるようにしましょう。
風に揺れて、周囲が傷だらけになってしまったなんて悲惨なことにならないように気をつけましょう。
運転中に外れないよう十分注意!
車外に飾りをつける場合、飾りが落下したり、1部が脱落したりしないように十分に注意しましょう。
高速道路を運転しているときに、自分の車から何か物が落ちてしまった場合、ドライバーの責任になり、以下のような処罰があります。
- 3か月以下の懲役(刑務所に行くこと)または5万円以下の罰金が科せられます。
- ドライバーの不注意により道路に落下した場合、10万円以下の罰金が科せられます。
その他の道路でも
- 転落等防止措置義務違反
- 5万円以下の罰金が科せられます。
もし落ちた物が原因で人や車に傷をつけたり怪我をさせてしまうと、物を落としたドライバーは、その損害を賠償しなければなりません。
さらに!「道路交通法」や「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」に違反したとして罰せられることもあります。
え…色々恐ろしいですね。
運転中車は強い風を受けるからな。
しっかり固定しておくことが大切なんじゃ。
これならどう?車の正月飾り
車の正月飾りにちょっと興味がわいてきました!
でも…ギラギラな装飾にはちょっと抵抗が…。
そんな方のために、こんなしめ飾りがあります!
マグネットタイプ
参照:マグネットパーク
車体の後部にペタッと貼るだけで、簡単に正月気分を味わうことができます。これなら愛車に傷がつくこともないですね。
かわいらしいデザインで、これなら来年も使える!
これぞSDGsですね!
しめ飾りをハンドメイド
参照:株式会社 秀〆
しめ飾りを自分なりにアレンジして飾ることができます。和風やモダン、シンプルな物まで飾りつけしだいで自分好みのしめ飾りになりますよ。
自分で作ったしめ飾りなら愛着が沸きそうです!
安全運転で新年を!
処分の仕方もわかったし、お正月飾りに興味がわいてきました!
ぼくも、今年はトラックにつけてみようかな。
今回のコラムでは、正月飾りを車に飾る風習について詳しくみていきました。
かつての日本の風物詩だった車の正月飾りですが、現代のライフスタイルや車のデザインの変化に伴い、その光景は少しずつ見られなくなっています。
今年は正月飾りを車に飾って気持ちを引き締め、新しい年を迎えるのも良いかもしれません。
まぁ、何が1番大切かって、みんなが交通安全に気をつけて健康でいることだな。
あ、社長!お疲れさまです!
新人くん、今年も無事に終わりそうで何よりだよ。
それではみなさま、来年も安全第一で元気に過ごしましょう!
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