10トントラック(大型)免許についてわかりやすく解説!
10トントラック(大型)を運転するために必要な「大型免許」。
大きくて長さのある車体は、迫力があってかっこいいですよね。
そんな大型トラックを運転するためには、やはり特別な技術と経験が必要になります。
この記事では10トントラック(大型)の運転に必要な大型免許についてわかりやすく解説していきますので最後までぜひお付き合いください。
先輩!ぼく、大型免許が取りたいです!
お!急にどうした?新人くん
この運送会社に入って1年、ぼくもそこそこ仕事に慣れてきたんじゃないかな~と思うんです。そこで憧れの10トントラック(大型)を運転する仕事がしたくって!
だが新人くん、10トントラック(大型)は車両のサイズが大きい分、普通自動車とは違う感覚や技術が必要になってくるから大変だぞ?
はい!!やる気はばっちりです!
ただ、大型免許を取得するにあたって、まだ何も調べていなくて…先輩!教えてください!!
(憧れとやる気だけでなんとかしようとしているな…?)まぁいいか。会社のためにもなるし、一緒に大型免許について勉強しよう!
目次
10トントラック(大型)とは?
最大積載量6.5トン以上
車両総重量11トン〜25トン以下
トラック界で一番大きいサイズの車両です。大型免許を持っていると、2トントラック(小型)~10トントラック(大型)までのほとんどのトラックを運転することができます。
10トントラック(大型)を運転するのに必要な免許は?
10トントラック(大型)を運転するためには大型自動車免許(大型免許)が必要です。
10トントラックは4トン以下のトラックと比べると全体の大きさがかなり大きく、安全に運転するためには高度な技術が必要になります。
大型免許で運転できるトラック
車両総重量 | 11トン以上 |
最大積載量 | 6.5トン以上 |
乗車定員 | 30人以上 |
免許の取得年月日と免許区分を確認!
平成19年6月1日以前は「普通免許」と「大型免許」の2種類しかありませんでした。
2種類ならわかりやすいのに…現在のなんだかややこしい形になったのはなぜなんですか?
普通免許で運転可能とされていた「最大積載量5トン未満のトラック」での死亡事故が増加したんだ。
運転手の技能や知識不足が原因になる事故を防ぐために、道路交通法が改正され、平成19年6月2日から「中型免許」が新しく導入されたんだよ
参照:全日本トラック協会
中型免許取得というハードルが上がってドライバー不足が深刻になったんだ。それを解消するために平成29年3月12日以降「準中型免許」という区分が新設されたんだ
なるほど…「準中型免許」はトラックドライバー人口を増やす狙いがあるんですね
※現在お持ちの免許証が「普通免許」「中型免許」の場合、取得時期によって運転できる車両が変わります。持っている免許証の区分と取得年月日を確認してみましょう。
↑上の図のような「大型免許」であれば、取得時期にかかわらず、ほとんどの2トントラック(小型)~10トントラック(大型)を運転することができます。
次に、運転するトラックの車両総重量をチェックします。車検証の右側2段目に車両総重量の欄があります。その数字を確認し、ご自分の免許区分で運転できるか確認してみましょう。
↓
8トントラックの運転にも大型免許が必要?
新人くん、8トントラックと呼ばれるトラックがあるのを知っているかい?
8トントラック?
2トントラックが小型、4トントラックが中型、10トンが大型…えぇ!?まだあるんですか?
8トントラックと呼ばれる車両は、4トンの中型トラックの車体を強化して最大積載量を8トン前後まで増やし、中型トラックよりたくさんの荷物を乗せられるように製造されたトラックのことです。
これを「増トントラック」と呼びます。
強化!!なんだかトランスフォーマーみたいでかっこいいですね!
さて問題だ!この8トントラックを運転するためには「中型免許」と「大型免許」のどちらが必要かわかるかな?
「8トン限定の中型免許」か「中型免許」ですね!それくらいわかりますよ~!
不正解!よく間違えられるんだが、中型免許では8トントラックは運転できないんだよ
8トントラックの運転には大型免許が必要!
8トントラックという名前から、「8トン限定中型免許」や「中型免許」を持っていれば運転できる。と間違えやすいのですが、8トントラックの運転には「大型免許」が必要です。
それぞれのトラックの規定をみていきましょう。
【8トントラック(増トントラック)】
車両総重量 | 13〜15トン前後 |
最大積載量 | 8トン前後 |
【8トン限定中型免許で運転できる車両】
車両総重量 | 8トン未満 |
最大積載量 | 5トン未満 |
【中型免許で運転できる車両】
車両総重量 | 11トン未満 |
最大積載量 | 6.5トン未満 |
こうしてみるとわかるように、8トントラック(増トントラック)の車両総重量は、8トン限定中型免許、中型免許どちらの規定もオーバーするため、運転するには必ず大型免許が必要です。
大型免許で運転できない大型車両
大型免許を取得すれば、ほとんどの車・トラックに乗ることができるのですが、用途や条件によっては運転できない車もあります。
工事現場で使うクレーン車や自衛隊員が乗る戦車のような特殊な車両は「大型特殊免許」が必要です。
また、乗客が30人以上の大型バスや乗客を乗せることで金銭が発生する路線バスや観光バスを運転するには「大型二種免許」が必要です。
車体が小さいので勘違いしやすいのが、タクシー。車体は普通車であってもタクシーは大型免許では運転できません。タクシーを運転するには「普通二種免許」が必要です。
大型免許(大型一種免許)はこんな車も運転できる
ここまで、大型免許で運転できるトラックについてみてきました。大型免許を持っていることで、運転できる車両の幅がグッと広がります。その中でも、ちょっと意外性のあるものをいくつか紹介しますね。
【タンクローリー】
タンクローリーで運搬するもの(タンクの中身)によりますが、多くの場合「大型自動車免許」と「けん引免許」が必要になります。また、運搬する中身によっては「危険物取扱者乙4類」や「高圧ガス移動監視者」「毒物劇物取扱責任者」の資格が必要とされます。
【馬運車】
競走馬を運ぶ車を「馬運車」といいます。見た目はバスのようですが、構造はトラックなのだそうです。馬運車の運行には大型1種免許が必要で、競走馬の仕事を担う「日本馬匹輸送自動車株式会社」の採用情報には大型免許が必須条件となっています。
【消防車】
はしご車、化学車、救助工作車は大型免許を持っていれば運転できます。しかし、運転するために必要な免許が大型免許というだけで、実際に消防車に乗って現場に急行し、消火するには特別な訓練が必要です。
【金銭が発生しない場合のバス】
先ほど、バスは大型二種免許が必要と話しましたが、ホテルや旅館の送迎や会社の送迎、テレビロケ等の移動、回送車など費用が発生しない場合のバスの運転は大型一種免許でも可能です。
10トントラック(大型) まとめ
大型免許についてよくわかりました!
大型免許を取って憧れの10トントラック生活!楽しみです!
10トントラックは積載量が多いから、必然的にたくさんの荷物を積んでの長距離運転が増えてくるんだ。
長時間生活を共にする自分のトラックを、個性的に飾ったり、より快適に過ごせるようにカスタムしたりという楽しみ方もあるぞ
日本の道路でもデコトラと呼ばれる装飾されたトラックを時々見かけますが、これらはトラックアートといって世界中で親しまれている文化です。
国それぞれの表現を取り入れながらトラックのボディに鮮やかな絵画やメッセージを描いて楽しみます。
わぁ~すごく華やかな装飾ですね!!
これはインドのトラックドライバーが愛情をこめて飾ったトラックなんだ。インドでは特にトラックアートが盛んで、自分たちのトラックをそれぞれが個性的に飾り、文化や信念を表現しながら長時間の運転をいかに楽しむか工夫しているようだぞ
ドライバーにとって、仕事の幅も広がり憧れでもある大型トラックにはこんな楽しみ方もあるのですね。
今回の記事では、10トントラック(大型)を運転するための免許について解説しました。
まずは安心安全に、そして快適に運転できるように、今一度、ご自身の運転免許証と、運転するトラックの車両総重量を確認してみてくださいね。
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